腎疾患,特に慢性腎臓病(CKD)は日本でも成人の8人に1人が罹患しているといわれ,CKDが進行してしまうと血液透析などの腎代替療法を余儀なくされます。そのため全世界的に見ても,CKD対策は盛んに行われており,医療経済上も大きな課題となっています。そこで,私たちはこのCKDの進行・増悪因子である酸化ストレスに注目しています。この酸化ストレスを軽減するため,医薬品の抗酸化作用を基礎的および臨床的な観点から幅広く研究・解析し,CKD治療への応用を試みています。既存の医薬品に新たな付加価 値を持たせることで,医療費の削減にも貢献できればと考えています。 また一方で,このような腎疾患に対する薬物治療においては,腎臓からの医薬品の排泄が低下する場合があるため注意が必要です。そこで,このような医薬品による副作用を予防するために臨床現場の薬剤師とともに,臨床的な視点からの研究も行っています。
集合写真(20220107)
教授 | 門脇 大介 |
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助教 | 橋本 麻衣 |