薬学科ディプロマ・ポリシー
本学が定める学位授与の方針を受けて薬学科が設定した「学修目標」の達成度を元に、以下の資質・能力を有すると認定したものに、学士(薬学)の学位を授与する。
1.基礎的・汎用的知識と技能
- 幅広い教養と汎用的技能を身につけたもの。
- 国内外の様々な人々と良好な人間関係を構築できるコミュニケーション能力と語学力を身につけたもの。
【学修目標】
1_1 |
教養的知識 |
人文科学・社会科学・自然科学分野の諸学問について、基礎的な理解ができている |
1_2 |
コミュニケーション能力 |
- 日本語及び外国語を用いた日常的コミュニケーション、学術的コミュニケーションができる
- 患者や医療関係者と、適切なコミュニケーションができる
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1_3 |
リテラシー |
- 情報リテラシー
- 医学情報をはじめとする様々な情報を、適切な方法で収集及び発信できる
- コンピュータリテラシー
- コンピュータに関する基礎的知識を修得し、その活用ができる
- データリテラシー
- 医学情報をはじめとするデータを理論的・多面的に分析・考察し、適切な表現方法で他者に説明できる
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1_4 |
論理力 |
- 論理的思考力
- 個人で、または他者との討議を通じて、物事について論理的・多面的に思考することができる
- 論理的判断力
- 論理的に正しい結論を導き出すことができる
- 論理的伝達力
- 思考の結果を、文章または口頭で、筋道を立てて他者に伝達することができる
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1_5 |
アカデミックスキル |
学術レポートの書き方やプレゼンテーションの技法を理解し、実践できる |
1_6 |
未来を切り拓く力 |
- キャリアデザイン
- 大学での学修と社会を関連付け、将来の職業を含めた自分の人生を主体的にデザインすることができる
- アントレプレナーシップ
- 個人の強みとなる創造力と実践力を習得し、独創的な提案を立案・実行することができる
- 課題発見・解決の素養
- 社会における課題を見出し、その解決に資するアイデアを提示することができる
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1_7 |
数理基礎力 |
- 基礎知識・基礎理論の修得
- 各分野の様々な現象を理解するための基礎として、数学及び自然科学の基礎知識や基礎理論を修得している
- 数理モデルによる表現
- 物事の本質的な部分を数理モデルとして表現することができる
- 数学的処理
- 数理モデルに対して数学的な処理を施した結果を適切に解釈し、数式やグラフで表現することができる
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2.専門的知識と技能
- 基礎薬学、衛生薬学並びに医療薬学の知識を身につけ、それらの医療における重要性を理解しているもの。
- 薬の専門家として、地域や社会における自身の役割を理解し、医療の進歩やニーズを的確に捉え、常に最善の医療を選択・提供できる能力を身につけたもの。
【学修目標】
2_1 |
医療における知識の重要性の理解
| 医療分野における学ぶこと及び知識を有することの意味を理解している
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2_2 |
基礎薬学系知識 |
物理系、化学系、生物系等の基礎薬学系分野の知識について、理解している |
2_3 |
医療薬学系知識 |
薬理学、病態学、薬物治療学、薬剤学等の臨床薬学系分野の知識について、理解している |
2_4 |
衛生薬学系知識 |
衛生化学、公衆衛生学等の衛生薬学系分野の知識について、理解している |
2_5 |
地域や社会における役割の理解 |
地域医療における薬剤師の活動や責務、役割を理解している |
2_6 |
最適な薬物治療の選択と提供 |
医療の進歩やニーズを的確に捉え、個々の患者に応じた最適な薬物治療を提供できる |
3.人間性・社会性
- 患者・地域の人々・他の医療従事者から信頼される薬の専⾨家に相応しい高い使命感、責任感、誠実さと思いやりの⼼、並びに継続的な学習姿勢を⾝につけたもの。
- 地域ひいては広く社会に貢献する姿勢を有し、時代に応じて求められる薬剤師像を追求できるもの。
3_1 |
自己管理力 |
- 自らの行動を省みて、自己を律し、次の行動につなげることができる
- 自主的・計画的・継続的に、自学自習や健康・体力の維持増進に取り組むことができる
- 患者本位の視点に立ち、継続的に⾃⼰研鑽に励むことができる
- 失敗や論理的批判を、自分自身の成長や取り組みの改善の機会として受け止めることができる
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3_2 |
協働性 |
- 他者との協働
- より良い医療を提供するために、自らの意見(考え)を主張しつつ多様性を理解して、他者と協働して課題に取り組むことができる
- レジリエンス
- 困難な状況においても、自己の強みと他者からのサポートを活かして、その困難を乗り越えることができる
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3_3 |
倫理観 |
⽣命・医療・薬学系倫理において守るべき倫理規範を遵守し、相応しい態度で⾏動できる |
3_4 |
リーダーシップ |
課題解決に向けた方向性を自ら決断し、その実現に向けた的確な指示を他者に与えることができる |
3_5 |
継続的/発展的薬剤師像の確⽴ |
社会の変⾰に柔軟に対応できる薬剤師像を確⽴できる |
4.応用力・実践力
- 医療における問題について、科学的根拠に基づいて論理的に思考・討論し、問題を解決に導く実践能⼒を⾝につけたもの。
- ⾃らが⾒出した知⾒を社会に発信することで、医療ならびに科学の進歩に貢献できるもの。
【学修目標】
4_1 |
医療における柔軟な思考⼒、 課題発⾒・解決能⼒ |
実習や卒業研究を中⼼とした薬学部での全ての経験を通し、薬の専⾨家として必要な能⼒を備えている |
4_2 |
医療ならびに科学に関する 学術的知見の発信 |
科学的根拠に基づいて論理的に思考した結果見出した知見を、学会発表や論文として社会に発信できる |
薬学科カリキュラム・ポリシー
- 専門教育課程を履修する上で、また社会や医療分野に出て活躍する上で求められる幅広い知識や技能の習得ができるよう、初年次教育やアントレプレナーシップ・キャリア教育、リベラルアーツ・データサイエンス教育、数理基礎教育に関係する科目を低学年で開講するとともに、情報リテラシー教育を多学年にわたって行う。
- 国内外の様々な背景を持った人々と良好な人間関係を構築できるよう、アクティブラーニングを活用した授業やネイティブによる英語の授業を多学年にわたって開講し、コミュニケーション能力と英語力の醸成を図る。
- 薬学のあらゆる分野で必要とされる知識を年次進行とともに段階的に身につけることができるよう、基礎・医療・衛生薬学系科目を多学年にわたって開講する。
- 地域や社会において、薬の専門家として求められる役割を理解し、地域、社会、医療環境に応じた適切な貢献ができるよう、地域や社会との繋がりを意識させる科目や、薬物治療の実践を取り上げる応用科目を多学年にわたって開講し、薬学専門分野での対応力の醸成を図る。
- 様々な医療職と連携しながら薬の専門家として患者や地域の生活者の生活と命を最優先し、最善を尽くすことができる利他的態度を身につけられるよう、医療や倫理に関する事例を取り上げる科目を、それまでに獲得した薬学専門知識の深さに比例する形式で段階的に開講する。
- 社会の構造やその変化を的確に捉え、薬剤師として自己成長しようとする姿勢を身につけられるよう、地域や社会と薬剤師との関係性を取り上げる科目を継続的に開講する。
- 医療における様々な問題を発見し、解決に導く実践能力を培うことができるよう、3年次に基礎・医療・衛生薬学系領域の実習を配し、その経験を4年次以降の卒業研究へと接続させることで、総合的・創造的思考力の醸成を図る。
- 将来にわたって医療並びに科学の進歩に貢献可能な下地ができるよう、 卒業研究を中心として学会・論文等での発表を視野に入れた活動を展開し、自らが見出した知見を社会に発信する能力の醸成を図る。
- 薬の専門家への成長過程を確認できる科目を複数学年に設けることで、学生が自身の立ち位置を把握し、自律的に成長できるようにする。
- 学修成果の評価は、中間/期末試験、小テスト、レポート、成果発表、ポートフォリオ等多面的な方法を用いて、各科目で設定する到達度目標ごとに、客観的・厳格に行う。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
求める学生像
薬学科では、薬と医療に関する高度な専門性と豊かな人間性を備え、多様化する社会の中で医療の進展や人類の健康と福祉の向上に貢献できる人材を育成することを目指しています。そのため、私たちは知識だけでなく、様々な人と良好な関係を築くために必要なコミュニケーション能力や倫理観を有し、社会貢献にも積極的に取り組みたいと考えている人を求めています。
また、医療技術の進歩や高齢化社会が進展していく中で、今までの常識では計り知れないような状況や課題に直面することが予想されます。私たちはこのような状況や課題に対しても臆することなく、多くの人と協力しながら積極的にチャレンジする気概を持った人の入学を求めています。
本学科入学者に求める学力
本学科の入学者に求める具体的な学力は次の通りです。
1.知識・技能
(A)文章を読んで正しく把握する力や、物事を体系的にとらえ筋道を立てて考える力
(B)薬の作用や効果を理解する上で重要な、化学を中心とした基礎学力
(C)国内外の様々な人と良好な人間関係を構築するための、基礎的語学力やコミュニケーション能力
2.思考力・判断力・表現力
(A)自然や生命における様々な現象に興味を抱き、それらを科学的に理解しようとする姿勢
(B)経験したことのない課題を解決に導くための考える力
(C)さまざまな人に対して、自らの考えや提案を的確に伝える表現力
3.学びに向かう力・人間性等
(A)自ら学ぶ姿勢、何事にも積極的・継続的に取り組む姿勢
(B)多様性への理解、他者と協力しながら困難な課題に取り組む力
(C)思いやりの心、薬の専門家として社会に貢献することへの強い思い
ディプロマ・ポリシー(全学科共通教養科目)
「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアデザイン能力」等の基礎的・汎用的能力を身につけ、それらを実践できるもの
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
本学科は、本学の教育理念および学部の教育研究上の目的に沿ったカリキュラムを実践し、厳格な成績評価により卒業要件を満たした次の能力を有するものに学士(薬学)の学位を授与します。
- 【知識・理解】薬剤師としての高度な知識を修得したもの。
- 【汎用的技能】科学的思考にもとづく問題発見・解決能力を有するもの。
- 【態度・志向性】医療人としての豊かな人間性と高い倫理観を身につけたもの。地域の人々の健康増進、公衆衛生の向上に貢献できるもの。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
本学科は、本学の教育理念および学部の教育研究上の目的に沿って、次の実施方針でカリキュラムを編成します。
- 人間性・倫理観を養うために、教養・倫理教育を継続的に実施します。
- 高度な医療と健康増進、公衆衛生の向上に対応できる能力を養うために、医療系科目を充実させます。
- 問題発見・解決能力を養うために、PBL(Problem Based Learning)学習、実習および卒業研究を充実させます。
- 学習成果基盤型教育(Outcome Based Education)に基づいて、効果的な学習ができるように科目を編成します。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
本学科は、本学薬学部の理念及び教育研究上の目的に基づいて、次のような人を受け入れます。
- 高校で修得する化学、数学などについて十分な基礎学力を身につけている人。
- 科学に興味を持ち、新しい分野にも挑戦できる意欲がある人。
- 思いやりと協調性をもって人とコミュニケーションをとれる人。
- 生命の不思議、くすりの力を知りたい人。
- 薬の専門家として社会に貢献したい人。