未病(みびょう)とは?

未病とは健康ではないが、といってはっきりした病気にかかっているわけではない状態で、病気の前段階あるいは半健康な状態と定義できます。元来、古代中国に由来する言葉です。 西洋医学的には、境界域にある糖尿病や高血圧、高尿酸血症や高脂血症、肥満、脂肪肝なども未病といえるかもしれません。さらに、無症候性キャリアも未病といえます。未病は、生 活習慣・老化・ストレス・環境問題などと密接に関係して起こってくる、もっとも現代的な社会現象といえます。医療の最終目的は病気の治療(治療医学)よりも未病の治療(治未病: 養生医学)にあります。未病対策として食事指導、節酒、禁煙、運動等が重要ですが、これらを補完するものとして漢方、鍼灸、健康食品などがあります。未病対策でもっとも重要なのは医療関係者や一般の人びとに対する教育です。さらに私たちは未病対策としての『未病薬学(統合型医療薬学)』を確立するため、現代科学的手法を用いて、新しい視点からの伝 統医薬品(漢方薬)、ヘルスサプリメントの研究をしています。

名医はすでに生じた病気を治すのではなく、未病の内に治す(「黄帝内経・素問」)。








ホウズキ(ナス科)
ホウズキの黒焼きは万病に効くと言われ、“宮廷女官チャングムの誓い”では、肝臓の薬とし て処方されています。私たちが調べたところでは、 咳止めの薬として有効であることがわかっています。