1.生体電気類似信号を導入した培養組織リモデリング


2.細胞機能のイオンチャネル動態解析


臓器を構成する細胞の多くは、臓器に固有な電気環境(例えば心電図や脳波)の中 に生育し、多くの生化学因子とともにその影響を受けています。当研究室では、培養細胞および組織に、パルス磁気刺激を介する生体電気類似信号を供給し、カルシウムイオンを媒体とした、生体電気信号の栄養因子的意義の解明と医薬品およびその他の医用材料の開発に役立てようとしています。(薬理学研究室 教授 徳冨直史)
3. 進行性筋ジストロフィーに対する根治的治療法の開発
筋ジストロフィーの中で患者数が最も多くかつ予後不良である、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する根治的治療法の開発を目指しています。本疾患の患者さんは、進行期には例外なく呼吸筋麻痺を来して人工呼吸器の装着を余儀なくされます。そこで第一の治療ター ゲットは主呼吸筋である横隔膜にしました。現在、ウイルスベクターを用いてモデルマウスの横隔膜へ欠損タンパクであるdystrophin遺伝子を導入した際の導入効率や治療効果を評価しています。また、上記の遺伝子治療に加えて、生体内でジストロフィー筋の筋量を減少させて いるタンパクを阻害する薬物を投与した際の筋組織学的・機能的有効性についても検討を進めています。