前田浩教授が西日本文化賞を受賞

 去る11月3日の文化の日、西日本新聞社(本社 福岡市)が贈る「西日本文化賞」を前田浩教授が受賞し、授賞式に出席しました。今年で69回目となる西日本文化賞は、学術文化、社会文化の両部門で輝かしい業績を挙げ、地域の文化向上、発展に貢献した個人・団体を顕彰するために贈られる賞です。前田教授は1986年に高分子の薬剤が選択的にがん局所に集まる「EPR効果」を発見しており、この理論は最近の制癌剤開発の世界的な基礎理論となっています。このEPR効果は世界中で多くの論文に引用されており、その数は今年で8,000件にもなります。それに加えて、同教授の研究成果のうち、インフルエンザなどの各種感染症において発生する活性酸素が病気の原因分子であることの発見や、活性酸素除去による「がん予防」の実験的、理論的、実践的研究に関する成果もあわせて受賞理由として評価され、顕彰されました。

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桐箱に収められています 業績が詳しく記されています
贈呈式