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研究所概要

研究所長挨拶

この度、崇城大学DDS研究所初代小田切優樹先生、第2代平山文俊先生の後を受けて、第3代研究所長を務めることになりました。これまでの研究所長の基で蓄積した多くの経験や実績を基盤として、DDS研究をさらに発展させる所存ですので、宜しくお願い致します。

さて、崇城大学DDS研究所は、本学薬学部の「次世代型DDS製剤の開発評価研究拠点を形成する研究プロジェクト」が文部科学省の平成22年私立大学戦略的研究基盤形成事業に採択され、その中核をなす研究所として平成23年3月に設置されました。設置6年が経過したのを契機に、平成29年4月より研究組織を再編成しております。

最近、Precision medicine(高精度医療あるいは個別化医療)が注目されています。患者の遺伝子情報を含めた膨大な生体情報に基づいて、精密な診断、最適な治療や薬物選択を行うことを目指すものです。このような医療の方向性を反映して、創薬科学分野においても、生体中の酵素、受容体、トランスポーターの立体構造に基づいた薬物の精密設計が活発に行われています。また、生体のシグナルを精密に制御して治療を行うための、ペプチド、タンパク質、抗体、核酸などバイオ医薬の開発も盛んに行われています。このように精密に設計開発された薬物の治療効果を最大化させるうえで DDSの利用は不可欠となっています。

このような背景のもと、①DDS機能性素材探索グループ、②DDS設計、評価グループ、③代替医療マテリアル開発・評価グループから構成される研究組織に、生体分子の構造や機能、精密合成化学や天然物化学、分子レベルでの薬効・生理活性の評価、サプリメントや医療用マテリアルの設計・臨床評価に精通した若手研究者と経験豊かな研究者が参画し、将来の医療の発展に貢献するDDS研究を推進しております。

また、大学院薬学研究科博士課程(薬学専攻)における教育研究活動とも連携し、本研究所の研究・教育活動が、我が国の創薬・創剤研究の発展や薬学研究者の育成、ひいては創薬マインドを有する薬剤師の育成に寄与できれば望外の喜びです。

皆様におかれましては、本研究所発展のため、従来にも増して温かいご支援、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

平成31年4月1日 崇城大学DDS研究所長 山崎 啓之
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